東方如何月 小話

東方如何月について製作者のカバヂが制作のコンセプトや成り立ちなどを綴った記事になります。

名前の由来

正式名「東方如何月 Dark Side of The Moon」(漢字読み:とうほういかんげつ)
如何月とは「月の裏側はどうなっているのか?」というのを漢字三文字で表した言葉です。
副題も「月の裏側」を表す英語を用いています。
都市伝説が好きで月の裏側に何があるかよくネットで調べてワクワクしていたので、相手の裏向き札の内容を読み合いながら戦うTCGを制作していく過程で思いつきました。

月要素は「12ヶ月」にもかかっていて、最終的にデッキ枚数を決める際に12枚にするきっかけになっています。
カード裏面の種族アイコンが12個並んでいるデザインも「12」をモチーフにしたものになっています。


真上から見ると原作画面

原作再現画面3.jpg
このゲームはなるべく東方原作に近い形のTCGにしたいと思い、札の配置をモロにシューティング画面を模したものにしました。
ちょうど自分の自機札が「自機キャラ」、相手の自機札が「ボスキャラ」のように配置されます。

如何月は「攻撃して相手自機札を撃破する」のも大事な要素ですが、どちらかというと「相手の攻撃を回避する」点に重きをおいて制作しています。
攻撃を受けた際に「防御」ではなく「回避」と表記している点も、一度でも攻撃を受けたら撃破されてしまう原作シューティングを模しています。

ゲーム性もシューティングゲームに近く、「どんな難解な弾幕攻撃を躱す腕があろうとも、油断していたら雑魚キャラの攻撃一発でピチュンする」ルールなんかもそれを意識しています。

ちなみに高数値札を自機にするデッキは自機札を移動せずとも弾幕攻撃を回避できるため「ボスデッキ」、低数値札を自機にするデッキは相手の自機狙い弾幕攻撃が当たらない位置に自機札を避けなければならない「主人公デッキ」と思って制作・対戦しています。
そういった点では日曜シューターデッキ収録の『③博麗霊夢』はまさにイメージ通りの主人公デッキ用の自機札としてデザインできてとても気に入っています。
低数値自機を扱うときはぜひ原作シューティングを行っている時の気分で神回避を決めてください。


東方のキャラゲーとして

二次創作ゲームということでキャラゲーとしての側面を意識しながらカードデザインを行っています。
やはりイメージに合った効果や役割を与えたほうが東方好きにも受け入れられるだろうと思っています。
魔理沙に自機性能の高い札が多かったり、悪魔(レミフラ)が人間(咲夜)を代償にしたりなど。

数値も同キャラや関連キャラ同士でなるべく被らないように調整していますので、まずは推しキャラのカードをたくさん集めてデッキを組み上げてもらいたいです。

また、東方をよく知らない人や最近のシリーズを知らない人が如何月を通してキャラクターを好きになって、原作にも興味を持っていただけたときはとても嬉しいです。
ここ最近の大会で流行っている『⑫姫虫百々世』札を扱うプレイヤーに「今まで虹龍洞知らなかったけど百々世使っていて好きになった」と言われたときは嬉しかったです。
これからも原作にも興味を持っていただけるようになるべくキャラゲーとしての役割を崩さずに制作していけたらと思います。


グレイズ状態は偶然生まれた

如何月頒布開始前に数度のテストプレイを重ねていて、概ねプレイした人からの反応も良好だったためこのまま印刷までこぎつけようと思っていました。
しかし、そんな矢先にあるルール上の欠陥が見つかりました。
それは「手札差がついた終盤に片方のプレイヤーが攻撃を行えなくなる」ことです。

必ず攻撃を行うルールでデザインしていたため、発見当初はルールそのものを見直そうかと検討するほどに焦っていました。
ただ、東方原作でも弾幕が全く当たらない「安地」というものがあり、それとかけて特殊勝利の一つとして使えないかと考えました。
最終的に弾が当たらない状況を「グレイズ状態」、そのまま攻撃できない状態のままだと攻撃側が敗北する「安地勝利」が成立する調整に落ち着きました。
TCGにおける「デッキ切れ負け」のないゲームなので、結果的にそういった正規の方法以外の勝敗要素が取り入れられたことが非常に嬉しかったです。


はじめはトランプとして制作していた

東方の同人で自分の絵が載ったカード大のグッズを作りたくて、まずはトランプを考えていました。
そこから「トランプとしても遊べるし、絵柄を使った新しいゲームも付属できないか?」と思い立ち、あれこれとルールを模索しました。

実は同じくトランプを用いたゲームとして全く内容の違う「東方如何月」を以前にひとつ作っていて、テストプレイも行っていました。
内容は数字の付いた札を3~4枚ならべて相手の数値を当てるものでした。
(昔TVでやってたヌ○ロンのトレカ版と言うとわかりやすいかも。)
こちらもテストプレイ時は面白かったんですが、それ以降は話が続かず自然消滅してしまいました。

その後もゲーム制作を考えていたところ、ふと現在の如何月の内容が頭から湧いてきてまずはトランプで対戦をおこなっていました。
最初はトランプの絵柄が同じ13枚を1デッキとしてお互いに持ってプレイしていました。
(各マークに種族のような特徴を持たせて同マークで集めても良し、自分好みにカスタムしても良しといった具合のゲームをイメージしていた。)

テストプレイを重ねるうちにデッキが13枚だとキリが悪いと思い、前のゲームから引き継いでいた「東方如何月」という名前も考慮して12枚に変更しました。
ちなみにトランプで作ろうと思っていた名残で、札の端に書かれた数値がまんまトランプの数値の配置になっています。


某RPGのゲーム内TCGが原点

RPGゲームが好きで特にファイナルなやつが好みなんですが、そのシリーズの9番目が一番好きです。
そこに登場する本編とはほぼ関係ない要素として出てくるカードゲームが大好きで本編そっちのけで遊んでいました。
(8のほうもカードゲームばっかやってました。)

東方如何月はこのカードゲームの「少ないカード枚数」「位置取りが重要」「カード以外に必要なものがない」などの影響を受けていてます。
(「ゲーム開始前にお互いのデッキ内容を公開・非公開するか決める」ルールは8の方の影響ですかねw)

よくあるTCGの40~60枚程度のデッキと同じ規格だと、同人でカードゲームを作ろうとなった時に作るのも集めるのも多すぎると考えていました。
あれこれ悩んだ結果「10枚前後で遊べるTCG」という考えを持つようになり、気づけば好きだったRPGのオマケカードゲームのようなルールになっていました。

製作者の理想とする世界は、東方の同人イベントで参加者に□ボタンで話しかけると東方如何月が対戦できるようになることです。
(某RPGでは○ボタンで話しかけると通常の会話になるが、□ボタンで話しかけると殆どのCPUキャラとカードゲームの対戦ができる。)
ボタンの話はさておき、同人イベのアフターを待ってて暇してる参加者同士が軽いノリで「如何月で対戦しませんか?」「いいですとも!」といって対戦できるような、交流のツールになればいいなと思って制作しています。
対戦後はデッキで使用していた推しキャラの話とかで盛り上がってもらえたら最高ですね。

如何月はカード以外の要素(ライフカウンター、トークン、サイコロなど)を全て省くことを前提に制作していて、「ふらっと出会った相手とその場ですぐ対戦ができる!」という手軽さを維持したいと思って制作してます。
同人イベントなどでカバヂを見かけた際は是非とも如何月のデッキを持って□ボタンで話しかけてください。


製作から頒布開始まで2ヶ月

2018年12月に車の免許を取りに教習所に通っていたのですが、当時30歳だったカバヂは教室内に高~大学生しかいなくて喋る相手もおらず粛々と運転の勉強をしていました。
それでも授業の合間の空き時間は暇だったので、ノートに落書きをしていてその時に如何月のゲーム案を思いつきました。(何の話だこれ?)

2019年1月初頭に無事に普通免許を取得後、早速如何月の制作に取り掛かり2月24日に第一弾となる「紅魔郷デッキ」「妖々夢デッキ」「萃夢想デッキ」を頒布開始。
今思えば制作から頒布開始まで約2ヶ月で行っています。
おそらく異様に早い制作時間で頒布開始までいったとは思いますが、ひとえに「早くこのゲームで遊びたかった」というのが原動力になっていたと思います。

もうひとつ制作時間が短く済んだのには「ほぼ全員分の東方キャラのイラストデータが手元にあった」点だと思います。
これは当時ですでに8年ほど東方同人でイラスト系の作家をやっていたので、すでに数百点の東方イラストデータが手元にありました。
イラスト集めに困らなかったのでゲーム内容に集中できたのが大きかったと思います。


裏設定

東方如何月には原作を絡めた制作にまつわる裏設定があります。
それは「月の民が謎技術で制作したカード大の『弾幕記憶装置』」というもの。
幻想郷の住人がこのカードを持つとその人物の弾幕が記憶され、誰がどんな弾幕をもっているかはカードを通して月にデータが集められている。
(例えば霊夢が手に白紙のカードを持つと、カードに博麗霊夢の絵と弾幕効果が浮かび上がる。)

「幻想郷の情報が欲しい月の民陣営は幻想郷で如何月を流行らせて、あらゆる手練の弾幕をデータ化して集めていた…っ!?」みたいな脳内設定もあったんですが今も昔も如何月制作には全く生かされていませんw
こういう設定は妄想してるだけで幸せなので、作ってる時にちょいちょい思いついては投げ捨ててます。


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  • 最終更新:2023-01-04 17:30:32

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