大会環境の推移

如何月 環境変遷

著者:どら

本ページでは、これまでの公式大会の流れに沿って、その時々にどのような要素が勝つために必要と考えられていたか、どのようなカードが流行っていたかを解説する。
こちらの内容を追っていくだけで最初期から最新の環境までをおえるようになっているため、「どうやって強いデッキを組めばよいかわからない」「何が強いかわからない」という方は参考にしてほしい。

如何月は一月に1-2弾のペースで新カードが発売されるため、以下の月一で開かれる過去の大会・交流会情報をベースに解説する

【第一回公認大会から第2回公認大会まで】

※著者は第一回交流会からの参入であるため、この時期については主にトッププレイヤーの一人であるブバル氏より伺ったものが中心となります。

如何月が生まれ、大会が開かれるようになった最初期の時代。

この時代では当然ながら明確な環境デッキというものは存在せず、何が強いのか、どうやって勝つかも定かではなかった。(強いていえば月の民と妖精が環境デッキだったと言える)
実は特殊勝利が最強では?などと本気で考えられていた時代である。

だいたいこのころの認識は
「カードを回収できると手札差がついて有利、回避スペルが全体的に強い」
「自機は4の数値上昇系にしておくのが良い」
「11神子&布都&屠自古は読みあいゲーなのに一方的にシャッフルできて強い」
「9藤原妹紅は9使いまわせて強い」
「1の枠は1ルーミアがワンチャングレイズできるし位置調整できるので安定」
程度のものであった。
結果的に回避でカード回収を行える「月の民」「妖精」「妖獣」が強そうと言われていたが、それでも安定して勝てるとは言い難く、環境に多様なデッキに溢れていた。
如何月史上最も多くのデッキが許容された時代と言える。
今ほど初手から厳密に計算されることもなく、弱いカードは序盤に切っておこうという考えも多かったため初手3赤蛮奇で攻撃して通ってしまうようなことも多かった。

このころはオープンルールも存在せず、相手のデッキ内容も不明のまま対戦を行なっていたため、読み合いも安定しないことが多く事故的な決着も多くみられた。


1蓮子&メリー.jpg2鈴仙.jpg3ていんげ.jpg3咲夜.jpg
5うどんげ.jpg6蘇我屠自古.jpg7鈴仙.jpg8永琳.jpg
9輝夜.jpg10ドレサグ.jpg11美鈴.jpg12妹紅.jpg

こちらは第二回優勝の月の民デッキである。
12藤原妹紅を自機として最終盤のグレイズ勝利を視野に入れつつ、9蓬莱山輝夜、4十六夜咲夜の確定撃破や8八意永琳による回収など、高数値自機を生かしたデッキ。
不安定ながら5鈴仙・優曇華院・イナバで8八意永琳を回収する動きもあり、わかりやすくシナジーがあるためよく使用された。
対抗馬として妖精デッキがあったが、あちらは盤面が弱くなりやすかったり回収効果を余らせてしまうことが弱く見られており、大会では月の民やそれに3チルノを混ぜたデッキが多かった。


【第三回公認大会】

如何月において強いデッキ、環境、勝ち方が明確化された大会。
この大会は、優勝準優勝プレイヤーが一緒にデッキを研究し、トーナメントの反対同士から勝ち上がって決勝戦でミラー対戦を行ったことが有名。

この大会において、
「最終盤の1チルノが相手の自機攻撃を防ぐかつほぼ全ての守護札を落とせるためためグレイズ・詰めにおいて最強」
「回収しなくても回避成功することで手札差を作ることが可能」
「高数値を並べて回避率を上げ、11神子&布都&屠自古や5上白沢慧音などで回収し使いまわすことでアドバンテージを得る」
「9藤原妹紅を使い回すことで4霧雨魔理沙などの底数値で強力なフィニッシュ効果持ち自機を安全に運用可能かつ平均攻撃力を向上」

という戦術が生まれた。

この概念は、それまで限られたデッキでしか行えなかった「回収による手札差を作る」という動きに頼らずに意図的に手札差を作ることが可能であるということを証明しただけでなく、その後の如何月においてもっとも基本的な勝ち方、「手札差をつけて1チルノで詰める」という考え方を確立させることとなった。
なお、このデッキは決まった名前がなく、よくプレイヤー間で「ガチデッキ」と呼ばれるため、以後このデッキをこのページではガチデッキと呼ぶ。

多くのプレイヤーが初手3-8などで攻撃を行なっている時代にこのデッキは初手11、10、12という圧倒的な回避盤面を作り上げており、終盤の詰め手順が存在しない環境で一方的に7古明地さとりと1チルノ、自機4霧雨魔理沙による詰め性能を持っていたことから、入賞独占という結果は妥当であったと言える。

なお、特殊な点としてこの時代では前述のように後攻で高い回避盤面を作れる反面、先行攻撃手段が9藤原妹紅しかなかっため後攻有利とも言われていた。


1チルノ.jpg2妖夢.jpg3赤蛮奇.jpg4霧雨魔理沙.jpg
5慧音.jpg7ゆうめでぃ.jpg7古明地さとり.jpg8咲夜&美鈴.jpg
9藤原妹紅.jpg10さくみょん.jpg11豪族乱舞.jpg12博麗霊夢.jpg

ガチデッキは高校の場合初手から11神子&布都&屠自古,10咲夜&妖夢,8咲夜&美鈴と並べていき、確実に回避して11神子&布都&屠自古で回収するという動きでいきなりアドバンテージの損を改修し、その後も9藤原妹紅を維持しながら高い防御力を維持しつつ。その他回収カードで何度も盤面をシャッフルすることで読み愛を有利に進める+高数値をガンガン使いまわすというコンセプト。
当時は非常に強力であり、その後も幾度となくアップデートを繰り返し、長く生き残り続ける。


【第四回公認大会】

ガチデッキが後攻において非常に強力な盤面をしいているのに対し、先行で欲しい確定撃破カードは自機をスペル無しにしたり、高数値にする必要があった。
しかし、スペル無しを運用することそれ自体がデッキパワーを落とす行為であり、当時の
高自機は「高自機を守護札で使えないため回避力を落してしまい、弱い」

とされていたため、別の解決手段が求められていた。

そこで使われたのが3伊吹萃香である。
3伊吹萃香は攻撃を行わない上に2森近霖之助と違って手札消費もなかったため、先行後攻の手札差を維持したまま後攻にターンを渡すことが可能であった。
これによりガチデッキ側は初手に11神子&布都&屠自古を無駄に切らされてしまう上に後攻の1枚負けを取り返せないということで、有利を取れた。
これにより、
「攻撃を行うことは、成功してプラスマイナス0、失敗してマイナス1であるただのリスク行為であり、可能な限り行うべきではない」
「10封獣ぬえが1チルノに対してカウンターになる上、何に殴られても基本的に有利になるように盤面を調整でき、最終盤に有力である」
「最終盤に1チルノ 10封獣ぬえ 7古明地さとり の3枚(➕自機4霧雨魔理沙)を揃えるのが終盤に最強である」

という考え方が生まれた。

ここで使われた優勝デッキは、12萃香と3萃香、7古明地さとりを組み合わせた自機入れ替えかつ攻撃スキップを繰り返すギミックとして有力なものではあったが、後攻で安定しないため定着することはなかった。


1チルノ.jpg2幽谷響子.jpg3伊吹萃香.jpg4霧雨魔理沙.jpg
5幽々子.jpg6メルラン.jpg7古明地さとり.jpg8咲夜&美鈴.jpg
9藤原妹紅.jpg10封獣ぬえ.jpg11豪族乱舞.jpg12萃香.jpg

先行時に自機を8咲夜&美鈴にしておき、3伊吹萃香で入れ替えて攻撃スキップするところから始まる。(相手の初手9永江衣玖対策)
その後12伊吹萃香で盤面の8咲夜&美鈴かほかのカードと入れ替えつつ、その後は9藤原妹紅で戦ったり終盤に4霧雨魔理沙と自機を入れ替えたりする。
盤面に残った3伊吹萃香を再利用したり、7古明地さとりでコピーして自機にもっていったりと、芸が広いが後攻で弱い。


【第五回公式大会】

相変わらずガチデッキが1強を維持することになる。
新しく生まれた概念としては、
「1チルノに対して2リグル・ナイトバグがカウンターになるが、1チルノを使う側が2リグル・ナイトバグを入れると7古明地さとりでコピーされて負け筋になる」
というものがある。
この時点で強いデッキを組むのであれば、11神子&布都&屠自古10封獣ぬえ 9藤原妹紅 8咲夜&美鈴 7古明地さとり 4霧雨魔理沙 3小鈴 1チルノ くらいまでは決まってしまっていたため、勝つためにはほぼ代わり映えのしないデッキを使う必要があった。

この辺りで、開発側から「種族統一デッキを強化していく方針」が打ち出されることになる。
つまり、11神子&布都&屠自古など仙人は汎用枠として使ってもらうようにしつつ、基本的に種族を統一した方が強い設計にするということである。
これは東方プロジェクトファンに重視されがちな「キャラや所属での統一感」といったものを持ったデッキが、単純に強いカードで固めたガチデッキに勝てないという事態は望ましくないということが理由になる。

2リグル.jpg

【第6回オンライン公式大会】

3射命丸文が波乱を起こしたのがこの時代である。
3射命丸文はデメリット一切なしで相手の手札を1枚ピーピングしながら攻撃をスキップするカードであり、当然先行で投げれば確定1アドバンテージであり、中盤で投げても攻撃スキップがそもそもリスクだけを相手に押し付けることになるうえ、最終盤のピーピングは相手の配置をほぼ読みきれるようになるため、序盤中盤終盤とにかく強い札となった。

実際、オンライン大会でも猛威を振るい、先行3射命丸文はあまりにも理不尽であるということで、後にルール変更にまで発展することになった。
また、このタイミングで対戦前にお互いのデッキを公開するオープンルールが生まれた。これにより、より読み合いが狭く深いゲームとなった。

3射命丸文.jpg

【第7回オンライン大会】

ここではついに種族強化第一弾として、妖精の超強化が行われた。
まさに超強化という内容で、妖精は一気に環境デッキに食い込むこととなる。

主に強力だったのは「6での種族限定火力加算➕11神子&布都&屠自古効果」「5での9以下回収」「4での攻撃スペルによる10回収」「12自機での延命効果(しかも10で復活できる)」この辺りだろう。今までのカードパワーでは考えられないほど強いカードが大量に登場することになった。


4ルナチャイルドWIKI.jpg5スターサファイアWIKI.jpg6サニーミルクWIKI.jpg12チルノWIKI.jpg

これにより高自機も妖精に限り強くなり、ガチデッキを超える後攻初手の回避(回収)力も持つようになった。さらに平均打点も9藤原妹紅と6サニーミルクで高く確保できており、なんなら弾幕の回数も普通より多かったり、攻撃で10以上を回収できるということで安定した回収力も実現するというとんでもないことになってしまう。
特にこのころは
「回避スペルは発動率が1/3なので弱い。攻撃スペルの組み合わせでアドバンテージを取るデッキを作るべき」
となっており、5ドレミースイートや6パチュリーノーレッジが使われるかどうかというところへのこの強力な攻撃カード群であり、その衝撃は凄まじいものだった。
また、妖精は9藤原妹紅の安定初動に加えて高自機を生かして4咲夜による初手12攻撃も可能としており、ガチデッキへの対応も可能にしたまさに最強スペックを誇るようになった。

実際ガチデッキとの直接対決にも勝利しており、妖精は名実ともに最強の座を手に入れた

1チルノ.jpg2リグル.jpg3射命丸文.jpg3咲夜.jpg
5スターサファイアWIKI.jpg6リリーホワイト.jpg7古明地さとり.jpg8さとり.jpg
9藤原妹紅.jpg10封獣ぬえ.jpg11豪族乱舞.jpg12チルノWIKI.jpg

3チルノを捨ててまで3射命丸文を採用した妖精。
妖精の弱点だった3チルノの回収先がが弱すぎるという問題も、スターサファイアであれば9以下を回収できるため解決されている。
そのほかは基本的に強いとされているカードを集めた形で、デッキパワーが高い。
3射命丸文は7古明地さとりでコピーすることも可能であるため、終盤ひたすら攻撃しない作戦も強力だが、相手も同じなのでチキンレースになることもしばしば。
8古明地さとりは自分のデッキ内だと5スター・サファイアしかないという漢構築。

【第八回公式大会】

カードプールの更新は無し。
言及していない新カードとしては天狗が登場しているが、種族統一としてはあまり強いとは言い難いカード群であったため、ほとんど環境は変わらず妖精vsガチデッキという構図になった。
ただし、10射命丸文は汎用性が高く4十六夜咲夜の12打点攻撃を防げるため、環境でもよく見られる1枚となった。

10射命丸文WIKI.jpg

この大会はオープンルールになってから初のオフライン大会であった。
同時に、3射命丸文の先行攻撃スキップが理不尽であるため、先行初手の攻撃スキップは禁止というルールもここで追加されたため、ますます後攻初手の妖精の回収盤面を崩しにくくなってしまった

この大会では、ガチデッキがオープンルール対応・10射命丸文と高自機対策を積んでおり、妖精を2人倒して優勝という成績を収めた。
オープンルールにおいては「相手のデッキを判断して先行に9藤原妹紅を使うか確定撃破を行えるかが重要である。」
というのも新弾で10射命丸文が登場したことにより、基本的に後攻初動がガチデッキだけでなく10射命丸文もよく見られるようになって高数値盤面が増加傾向にあった上で回収妖精も見られることが多く、それらに対応した初手を選ぶことが必要になったためである。
その点、妖精は12咲夜か9妹紅となるが10射命丸文に完璧に対応されてしまうのに対して、ガチデッキは5レミリア・スカーレットを採用することで確実に撃破することを可能にしている点が優位であるといえる。(この動きに人間カードが必要なため、ガチデッキの優勝レシピの6を藤原妹紅に差し替えた方が良いとされている)

また、ガチデッキは対妖精に対して2魂魄妖夢が追加の12になるため初手4十六夜咲夜や9藤原妹紅をいなしやすく、さらに12魂魄妖夢により比較的盤面が弱くなりやすい妖精に対して強いプレッシャーを与えることに成功している。

これらの対応力を鑑みてガチデッキの対応力が再評価され、現状環境はガチデッキと妖精の2種がトップデッキと言われている。


1チルノ.jpg2妖夢.jpg3本居小鈴.jpg4霧雨魔理沙.jpg
5レミリア.jpg7ゆうめでぃ.jpg7古明地さとり.jpg8咲夜&美鈴.jpg
9藤原妹紅.jpg10封獣ぬえ.jpg11豪族乱舞.jpg12魂魄妖夢.jpg

後攻時はガチデッキらしく11神子&布都&屠自古と回避高数値札を置くだけで、先行時は5レミリア・スカーレットと9藤原妹紅の両建てで構えられる。
相手が妖精系のデッキであれば9藤原妹紅で5レミリア・スカーレットをコストに殴っていくし、高数値カードが予想される場合は5レミリア・スカーレットでめくって確定撃破する。
このとき、人間をコストにしなければならないので、現在は6幽香&メディスンよりも6藤原妹紅が優先される。

  • 最終更新:2020-09-09 16:03:15

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